やっぱり自然光がいい!天窓設置の注意2016/02/25
建売や企画設計の新築にはほとんど見られませんが、注文住宅で天窓を設置する計画で相談を受けることがあります。
やっぱり自然光がいいよね?照明代の節約になるよね?
長所はその通り、北面や奥まった部屋でも光が常に入り雰囲気を明るくさせます。
しかしながら短所もある事を理解しておかなければなりません。
建売や企画設計の新築にほとんど見られないというのはこの短所の部分を懸念して業者が設置しないという事なのです。
一番の短所は雨漏り!
天窓はしっかり漏水処理をしなければ雨漏りの大きな原因となります。
実際これまで住宅診断したお宅で天窓からの雨漏りは何件もありました。
屋根は常に日光や雨にさらされます。ですので板金や瓦といった強い部材でおおわれている訳です。
その一部をガラスとゴムパッキンを用いて天窓をあけるのですから、弱くなるのは当たり前です。
又、断熱性も他よりも弱いので湿気が集中し結露の原因ともなります。
天窓を設置する際は、設計担当・監督と念入りに打ち合わせをしどんな材質の物を使ってどれだけ持つか、さらには保障はどうなっているかをしっかり聞き取りしましょう。
バルコニーのチェック2016/02/23
現代の新築にはほとんどバルコニーが付いています。
敷地の有効利用と洗濯物を干すなど日常生活の為に設計される事が多いですが雨漏りの発生源である事が多いのも事実・・・
バルコニーは壁で囲まれているのにも関わらず屋根が無い外部と内部を兼ねている場所です。
ですので排水や換気を十分に考えた上、しっかりとした強度が無いと劣化も早い場所です。
そんな場所ですからお住みのみなさん自らが日常的にチェックしていきましょう。
・外壁のコーキングに隙間は無いか
外壁は年数が経過するとコーキングと呼ばれる外壁材と外壁材の間のパッキンがひび割れたり痩せてきたりします。
雨水の浸入となる可能性があるのでチェックしましょう。
・床のヒビ
床はウレタンコートされていたりFRP防水加工されています。
詳細の構造は防水層の上に雨や日光からの劣化を抑える仕上げ層に分かれます。
仕上げ層部分の細かなヒビなら問題有りませんが下層の防水層に達する劣化は雨漏りの危険大です。
・排水溝回り
排水溝回りの隙間はもちろんですが、落ち葉等が詰まりやすいので日常的に掃除をしましょう。
雨水が流れず溢れる事で雨漏りに繋がってしまいます。
雨漏りは住宅の天敵ですので日頃からチェックとメンテナンスをしましょう。
川口市
リノベーション2016/02/22
大規模リフォームを計画されていて折角だから間取りも一新してしまおうとお考えの方がいます。
お金に糸目を付けなければ梁をしっかり補強し間取りを一新することは可能です。
では既存の形がある状態でプランニングをする際、どこから手を付ければ良いか。
それは階段です。
いくら大規模リフォームをするといってもなるべくならば階段位置は動かさないのが鉄則です。
階段を移動するとなると他の柱を取るのとは訳が違い、かなりの補強が必要となります。
1・2階を繋ぐ住宅の根幹なのだから当たり前なのかもしれませんがまずは階段位置をそのままにプランを計画してみて下さい。
リフォームをするか建て替えをするか2016/02/19
築20年を超えた住宅診断をすると表題のような質問を受ける事が多いです。
元々リフォームと考えて住宅診断を依頼したが実際は建て替えした方が良いのか・・・と
こちらの質問に対する答えはお客様の状況によって毎回変わります。
まずは「この家に何年住みますか?」
息子様・お孫様に継いで家を守っていくのであればメンテナンスの点から建て替えした方が良いでしょうが
施主様の終の棲家としての位置づけならリフォームで十分でしょう。むしろお金を生活の方に回した方が良い暮らしが出来ます。
「生活スタイルが変わりますか」
息子様と同居等生活スタイルが変わることによって部屋数が変わったりすればこちらはリフォーム・建て替え両方の観点から良い方法を模索します。
余っている部屋があったり増築出来るスペースがあればリフォームで事足ります。
建て替えには「住宅が新しくなる」「間取りが自由自在」「構造が強くなる」というメリットがあります。
リフォームには何より「コストが抑えられる」というメリットがあります。
限られた資金をこの住宅に充てる際、その大部分を住宅計画に使うか、一部にして生活に使うかを十分に考えなければなりません。
最後に最も重要なのは「建て替え・リフォームを成功させるという事は完成後の生活が豊かになる」という事です。
住宅診断道具2016/02/17
本日は住宅診断はどのような道具を使ってどのような調査をするのかご紹介します。
・水平レーザー
床の勾配や建具の建て付けをチェックするのに使用します。ちなみに床では1mで3㎜以上の誤差があれば指摘事項になります。
・含水率計
土台や柱等、木材の水分量を調査します。水分が多く含まれているとその分、乾燥収縮して構造の変形や軋みに繋がる可能性が出ます。
・打診棒
玄関タイルを叩いて浮きが無いか調査するのに使用します。浮いていたり空洞があったりすると軽い音が出ます。
・クラックスケール
基礎のヒビの状態を調査するのに使用します。通常のスケールでは判断が付かない1㎜以下のヒビに対して現状問題があるかどうかを判断します。
上記が専門的な物ですが床下に潜入する際のLEDライトを使用したり、潜入後居室を汚さないように合羽を着たりもしますし、天井裏に潜入する際に脚立を使ったりします。
又、簡単な調整をその場で出来るように電動ドライバーなんかも持ち歩いています。
正しい診断をするにあたってこれらの道具は診断士にとってとても重要な物です。
不動産物件の住宅診断2016/02/14
本日は中古住宅診断についてお届けします。
近年、中古住宅・中古不動産の購入をされる方にとっての住宅診断の需要が高まっています。
中古住宅は新築住宅とは違い、築年数が経過している住宅の為、何かしらの住宅の劣化が見られます。
特に築年数が15年以上を経過したものはその傾向が高いものです。
一般的には、15年程で外壁の劣化や屋根の劣化が見受けられ、その状態に合わせて塗装などのメンテナンスが必要になります。
できれば購入を決定する前に住宅の状態を把握しておきたいものです。
不動産業者に、購入前の住宅診断の申し入れをすれば、殆どの不動産業者は協力して頂けるでしょう。
逆に購入前に住宅診断の申し入れを拒む場合は、現状を見られたくない何かしらの要因がある可能性があります。
瑕疵担保責任で守られているとはいえ、住んでから住宅の補修工事が発生してしまうのは、入居者にとっても非常にストレスになります。
住んでからも問題なく日常生活を送るうえで、是非住宅診断を検討してみてください。
アシュア住宅診断では、まずは無料相談から受け付けております。
少しでも気になる方や興味がある方は、一度お気軽にお問合せください。
住宅診断
和風リフォーム2016/02/11
畳の香りと暖かい木の温もりがある和室ですが、大手の基本プラン新築住宅を見ても少なくなっているのが分ります。
リビングの続きや小上がりとして一部を畳敷きにしているケースは有りますが落とし掛け・長押といった本格的な和室を作るお客様はとても少なくなりました。
中古住宅をリフォームするという方でも「和室は古臭いから」「あまり使っていないから」という事で洋間に改装する相談を受けます。
私としては折角こだわって作られている和室を有効活用してほしいという思いがありますので、問題点を解決する提案をします。
・漆喰壁の手入れが大変
和室の塗り壁は趣がありますが年数が経つとボロボロと剝れてきます。さらに汚れが付いてしまうと簡単には落とすことが出来ません。
和調のビニールクロスはどうでしょうか。クロスと言うと和室と合わないとか安っぽいというイメージがあるかもしれませんが、和調柄を選択すれば雰囲気を損なう事は有りません。
・古臭いイメージ
リフォームでLDKを改装して和室を既存のままにしたら古さが際立ったという話をよく聞きます。
和室は畳を一新するとイメージを大分変える事が出来ます。通常の畳ではなく正方形のフチなし畳で色を工夫するとモダンな雰囲気を演出できます。
・暗いイメージ
和室には大きな窓が付いていることが少なく、漆喰壁や目透かし天井の色調で暗く感じてしまう事があります。
又、障子戸は柔らかく光を通しますが、その分、明るさが落ちてしまう事も原因です。
こちらも壁クロスを白系にしたり、和調のブラインドやロールスクリーンを設置することで明るく現代的なイメージになります。
住宅会社の保障について2016/02/09
新築・リフォームをするとアフターサービスという名の「保障」が付いてきます。
企業によって様々工夫され色々なものがありますが業者選択の意味でもどんなものがあるか紹介しておきます。
「○周年点検」
ほとんどの業者は引き渡し日から定期点検として「○周年点検」を実施しています。
半年点検 1年点検 2年点検 10年点検まで・・・ もっと延長している業者もあるでしょう。
やはり住んでみないと不具合が見えてこない住宅。定期点検は安心につながります。
「補修費用無料or特価」
○周年点検に合わせて、その点検で発覚した修理費用を無料でサービスしている業者は優良店と言えます。
そうまで言わなくとも利益無しで修理しますという業者もありますのでどこまでがその範囲に当てはまるか質問してみましょう。
「JIOの保障」
あまり知られていませんが建築会社は仮に倒産してしまっても躯体等の保障を第三者へ継続して行うという義務があります。
最も有名なところでJIOという日本住宅保険機構の瑕疵保険がありますのでこれも知っておきたい所です。
住宅は人生で一番高い買い物であり生命保険まで掛けて借り入れる人生そのものです。
絶対失敗してはならないものですのであらゆる面から検討して悔いの残らないよう依頼する会社を選択しましょう。
ペットリフォーム2016/02/08
室内でペットを飼う家庭が増えてきている現在、ペットの為のリフォームも増えてきています。
キャットウォークやペットトイレ等、日用大工で出来るものからリフォーム会社に依頼するものまで様々。
今回はリフォーム会社に依頼するようなある程度規模の大きなものを紹介します。
まずは壁・・・
壁を引っ掻いたり噛んだりして傷めないように床から1m位の高さまで合板を張る「腰壁パネル」という施工があります。
解体や補強を必要としないので意外と安価に安くできます。
次は床・・・
通常のフローリングはペットにはあまり向いていません。理由として「滑りすぎて危ない」「傷が付きやすい」という点です。
「滑りやすい」の対策にはパネルカーペットが有効です。「傷が付きやすい」への耐久性は見込めませんが、こちらも安価なのである程度したら張替えるようにしましょう。
「傷が付きやすい」の対策にはペット用フローリングという物があります。通常の物よりもコーティングが厚く耐久性があります。施工費用は少々高め
最後に天井・・・
ペットのにおいを吸収・消臭出来る機能クロスが良いでしょう。
こちらも選び方によって値段を抑える事が出来ますのでよく検討してください。
家族の一員と快適に過ごすリフォームを是非施工させてください。
意外と知らない食器洗い乾燥機の長所2016/02/03
キッチンの周辺機器オプションの代表格 食器洗い乾燥機。
オプションの中でも高額な物なので中々手が出ないという方も多いですが「便利」だけでない長所がありますので紹介します。
①水道代がお得
メーカーや商品にもよりますがほとんどの場合手洗いの半分以下の水道代で利用できます。
手洗いではお湯を出すでしょうから同時に沸かす光熱費も下げる事にもつながります。
②洗剤代がお得
使用する水が少ないので食器洗剤も少量で済みます
③深夜電力を利用
寝ている間に洗ってくれるという所にポイントがあり、電気代が安い深夜電力時間帯で使用すれば少ない電気代で済みます。
但し、80℃程の熱湯で洗浄するので熱に弱い食器は変形する可能性があるのでそこだけは注意しましょう。
ガスorIH2016/02/02
キッチンのリフォームで一番重要になってくるといっても過言ではない加熱器のチョイス。
では実際のところガスとIHならばどちらがいいのか?
現在はIHが圧倒的に増えてきていますがガスも根強い人気があります。
それぞれの長所を挙げてみましょう
IH
・表面がフラットなので掃除が楽
・火を起こさないので汚れにくく安全
・オール電化にすれば光熱費が抑えられる
ガス
・鍋振りが出来るので料理の幅が広がる
・停電時にも利用できる
・鍋の形状・材質を選ばず使える
このようなカンジです。
どちらの方が優れているという事は一概に言えないのでどちらが良いかはお客様の生活スタイルや使用方法によります。
新たにIHを導入しようとお考えならば一度使ってみてから・・・ガスのままで良いとお考えの方も是非IHを経験してから判断してください。
床板の異変?2016/01/31
ご相談でよくあるのが 「床がキシキシ音が鳴る」「床がフカフカ沈む感覚がある」というもの。
「床がキシキシ音が鳴る」というのは 2つの原因が有ります。
一つ、床材・床下材が収縮して結合部がすれる。
こちらは どのお宅でもあり得る 経年劣化の一部です。
床材上部からフィニッシュネイルという細い結合材を打ち込むことによって比較的簡単に治すことが出来ます。
二つ目は施工時に床材の接着部分に金物があたるようにしてしまった。
こちらは 施工ミスです。重大なものでないにしろ気が付いたら監督に言って修理してもらうようにしましょう。
直すために一部分解体するか 床下から補修する必要があります。
「床がフカフカ沈む感覚がある」というのは腐食の可能性が有ります。
床は根太という横部材が張り巡らされ 床下より束で支えられているので キシキシという音が鳴るにしても沈むことは本来あり得ません。
但し、床の換気不良や漏水による木材の腐食で構造材の強度が落ちたり、シロアリの浸食によりこの現象が起きます。
シロアリの浸食であった場合、現在進行形で他の箇所も痛めてしまっている可能性があるので、そのような箇所が有れば直ちに確認してもらうようにしましょう。
中古住宅買うなら、リフォームするならまずは住宅診断(ホームインスペクション)から。東京から埼玉、神奈川や千葉、群馬や栃木、茨城や山梨などの関東の住宅診断ならおまかせくだささい。