診断事例(戸建て新築住宅診断-04)
概要
東京都 新築注文住宅
今回のポイント!
- 引渡し前の最終立会いで多数施工不良が見つかった
- 床下や天井裏が見れないので心配
- 引渡し後(住んでから)では指摘しずらくなる
診断詳細
<お問い合わせ内容>
新築注文住宅を購入し建物が完成した。引渡し前の最終立会いで色々指摘事項が見つかったので、これで引渡しを済ませるのが心配になった。目に見えない床下や天井裏はなおさら心配。念のため引渡し前に第三者にしっかりと見てもらったうえで、引き渡しを終えたいとのことでした。
D様が住宅診断(ホームインスペクション)を活用しようと思った具体的な理由は3つあります。
①最終立会い時、指摘事項が多数あったので、目で見えない部分も不具合がないか不安。
②一生に一度の買い物なので、とにかく診断してほしい。
③引渡し後(住んでから)では指摘しずらくなるのではとの懸念がある。
<物件情報>
所在地 | 東京都新宿区 |
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住居タイプ | 一戸建て |
築年数 | 新築 |
今回の診断ポイント
診断結果を受けて
今回の診断で、構造的な問題はありませんでしたが大きな施工不良が見つかりました。
大きな不具合としては、排水に不良があり、床下に溜水ができておりました。このまま放置すると、虫の発生も予想されます。調査当日に現場監督へ伝え、至急対応するよう指摘させて頂きました。
床下に湿気が充満しており、木材の水分含水率の数値も基準を大きく超えておりますのでカビの発生にもつながります。
今回の床下の施工不良点は、症状が出にくい為気づきにくく、入居者自身で発見することは困難です。
このまま気づかずに何十年も住み続けてしまう可能性もあったでしょう。
診断当日は現場管理の担当者もいらっしゃったので、弊社からその場で是正を促しました。
(報告書サンプルをご参照ください)
まとめ
今回の診断後、施工会社の是正工事を終え、後日D様は引き渡しを迎えました。
住宅は経年で思わぬ不良が起こることもないとは言い切れませんので、しばらく経過観察が必要です。
購入後も安心して暮らせるように、皆様も住宅診断の活用をぜひ検討してみてください。