診断事例(戸建て新築住宅診断-03)
概要
神奈川県 新築建売住宅
今回のポイント!
- 新築とはいえ建売のため、施工途中の状況がわからない
- 内覧時、傷や汚れが目立っていた
- 引渡し後(住んでから)では指摘しずらくなる
診断詳細
<お問い合わせ内容>
新築建売住宅の契約が済み、引渡し前の内覧会に同行してほしいとお問合せいただきました。施工メーカーを信用していないわけではないが、一生に一度の買い物のため念のため第三者にしっかりと見てもらったうえで引き渡しを終えたいとのことでした。
C様が住宅診断(ホームインスペクション)を活用しようと思った具体的な理由は3つあります。
①内覧時、内装の傷や汚れが目立ったので、目で見えない部分も不具合がないか不安。
②建売のため施工途中の経過を見ていないことが不安。
③引渡し後(住んでから)では指摘しずらくなるのではとの懸念がある。
<物件情報>
所在地 | 神奈川県横浜市 |
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住居タイプ | 一戸建て |
築年数 | 新築 |
今回の診断ポイント
診断結果を受けて
今回の診断で、構造的な問題はありませんでしたが数点の施工不良が見つかりました。
不具合が見つかったところとの一つとして、屋根頂上の棟木と呼ばれる部材のジョイントコーキングが切れていました。雨漏りの原因となりますので補修が必要です。調査当日に現場監督へ伝え、至急対応するよう指摘させて頂きました。
また、床下の断熱材受け金具が破損しておりました。断熱材はしっかりと敷き詰められておりましたが、受け金具が破損していることで断熱材が一部滑落する恐れがあります。調査当日に監督へ交換を指示させて頂きました。
今回の屋根や床下の施工不良点は、症状が出にくい為気づきにくく、入居者自身で発見することは困難です。
このまま気づかずに何十年も住み続けてしまう可能性もあったでしょう。
診断当日は現場管理の担当者もいらっしゃったので、弊社からその場で是正を促しました。
(報告書サンプルをご参照ください)
まとめ
今回の診断を終えて、後日C様は安心して引き渡しを迎えられました。
引き渡しまでに、メーカー側で今回の指摘事項をしっかりと補修していただいたようです。
新築といえども、人の手で造る住宅であり、100%完ぺきとは言い切れません。
購入後も安心して暮らせるように、皆様も住宅診断の活用をぜひ検討してみてください。