診断事例(戸建て中古住宅診断-02)
概要
東京都 築30年 中古住宅住
今回のポイント!
- 住んでない期間が3年あり、全体の劣化具合が心配
- 雨染みの形跡がある
- 築年数が30年ということで、メンテナンスが必要
診断詳細
<お問い合わせ内容>
購入を検討しているが、その前に住宅診断(ホームインスペクション)を行い、その結果如何で最終決断を下したいとお問合せいただきました。
既に内覧を終えたB様が、購入前に住宅診断(ホームインスペクション)を活用しようと思った主な理由です。
①住んでない期間が3年あったので老朽化が心配。
②雨染みの形跡がある。
③築年数が古いのでメンテナンスが必要かどうかを知りたい。
<物件情報>
所在地 | 東京都板橋区 |
---|---|
住居タイプ | 一戸建て |
築年数 | 30年 |
今回の診断ポイント
診断結果を受けて
今回の診断で、構造的な問題は見つかりませんでした。
B様が一番気にされていた雨染みの跡についてですが、確かに軒天井に雨染みが確認されました。原因は雨樋が曲がっており正常に雨を受けることができず、こぼれた雨水が軒天井部分にあたったことによるシミでした。結果雨漏れが原因ではないことが判明し、お客様も安心されておりました。
3年間誰も住んでいなかったということもあり、やはり劣化は通常よりも進む場合があります。住宅は、誰も住まず長期間放置しておくと手入れもできず、劣化が早まることもあります。ただしお客様が心配するほどでもなく、その点でも安心して頂けました。
トイレと洗面室の床で沈みが確認されました。床下の構造まで影響は及ぼしておらず、シロアリの形跡もありませんでしたが、湿気により下地が腐食していたようです。水廻りは湿気が多く、シロアリを呼び寄せたり、腐食させたりすることが多いため、床下の通気・換気に気を付け、乾いた状態を保つようにすることが大切です。
その他軽微な不具合がございました。(報告書サンプルをご参照ください)
まとめ
今回の診断を終えて、B様は物件の購入を決められたようです。
築30年ということを考慮すると、それなりにメンテナンスが必要な時期に来ております。
・どのようなメンテナンスが必要か
・雨漏れや構造に影響を及ぼす不具合がないかどうか
・大規模な修繕が必要なのかどうか
住宅のマイナスなポイントであっても、お客様のためにありのままお伝えします。
購入後も安心して暮らせるように、皆様も住宅診断の活用をぜひ検討してみてください。