診断事例(戸建て中古住宅診断-01)
概要
さいたま市 築18年 中古住宅住
今回のポイント!
- 築18年で、今まで塗装等のメンテナンスが行われていないためあとどのくらい持つのか
- シロアリの形跡があった
- 購入後はリフォームを検討している
診断詳細
<お問い合わせ内容>
購入を検討しているが、その前に住宅診断(ホームインスペクション)を行い、その結果如何で最終決断を下したいとお問合せいただきました。
既に内覧を終えたA様が、購入前に住宅診断(ホームインスペクション)を活用しようと思った具体的な理由は3つあります。
①築18年のため、あとどのくらい持つのかが知りたい。
②シロアリの形跡があり不安。
③購入後はリフォームを計画しているので、どの部分のメンテナンスが必要でどのくらいの費用がかかるか事前に知っておきたい。
<物件情報>
所在地 | 埼玉県さいたま市 |
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住居タイプ | 一戸建て |
築年数 | 18年 |
今回の診断ポイント
診断結果を受けて
今回の診断で、構造的な問題や急を要する不具合は見つかりませんでした。
A様が一番気にされていたシロアリについては、外部木材にてシロアリによる腐食が発見されました。
しかし建物本体には影響がないことが確認でき、安心していただきました。新築時に防蟻処理を行っており、床下構造材までは来ていないようです。
外部に不要な木材を放置しておくことはシロアリを呼び寄せる一つの原因となりますので、撤去をお勧めしました。
外壁・屋根・給湯器に劣化が見られ、メンテナンスの必要ありとご案内させていただきました。
屋根には苔が繁殖し、サビも広がっております。劣化が進みすぎるとメンテナンス費用が大きくかかることもありますので注意が必要です。
外壁も同様劣化が進んでおります。指で触ると白い粉のようなものが付着しますが、これはチョーキング現象とよばれるもので、劣化のサインです。
給湯器の寿命は一般的10年程度と言われており、今回は対応年数を過ぎておりましたが売り主側で交換することが決まっていたようです。
構造躯体に大きく影響を及ぼすほどではありませんが、その他軽微な不具合がございました。(報告書サンプルをご参照ください)
まとめ
今回の診断を終えて、A様は物件の購入を決められたようです。
築18年ということを考慮すると、それなりにメンテナンスが必要な時期に来ております。
・どのようなメンテナンスが必要か
・いつメンテナンスの時期が来るのか
・メンテナンスにいくらぐらいの費用が掛かるのか
これらのアドバイスが、不動産購入計画の資金計画にもお役に立てたようです。
購入後も安心して暮らせるように、皆様も住宅診断の活用をぜひ検討してみてください。