住宅診断士コラム 床のトラブル2015/11/03
住宅診断士の床トラブルについてのコラムです。
ご相談でよくあるのが 「床がキシキシ音が鳴る」「床がフカフカ沈む感覚がある」というもの。
「床がキシキシ音が鳴る」というのは 2つの原因が有ります。
一つ、床材・床下材が収縮して結合部がすれる。
こちらは どのお宅でもあり得る 経年劣化の一部です。
床材上部からフィニッシュネイルという細い結合材を打ち込むことによって比較的簡単に治すことが出来ます。
二つ目は施工時に床材の接着部分に金物があたるようにしてしまった。
こちらは 施工ミスです。重大なものでないにしろ気が付いたら監督に言って修理してもらうようにしましょう。
直すために一部分解体するか 床下から補修する必要があります。
「床がフカフカ沈む感覚がある」というのは腐食の可能性が有ります。
床は根太という横部材が張り巡らされ 床下より束で支えられているので キシキシという音が鳴るにしても沈むことは本来あり得ません。
但し、床の換気不良や漏水による木材の腐食で構造材の強度が落ちたり、シロアリの浸食によりこの現象が起きます。
シロアリの浸食であった場合、現在進行形で他の箇所も痛めてしまっている可能性があるので、そのような箇所が有れば直ちに確認してもらうようにしましょう。