既築ホームインスペクション2015/12/28
最近は、新築住宅に住み始めてから数か月後にホームインスペクションのご相談を受けることが増えてきました。
埼玉県〇〇市のA様からは以下のような相談です。
「新築注文住宅を購入し、住んで3か月になります。
引き渡しの段階では何も異常がなかったのですが、住み始めてから、壁や天井の内装部分のいたる所にシミが浮き出てきている。
施工会社に相談したところ、ただの湿気の問題で、施工上の問題や不備はないとのことで済まされてしまった。
今後何年も住んでいく中で、本当に大きな問題がないのか不安なので、第三者機関へホームインスペクションを依頼したい。」
との相談です。
原因は様々で、単純に施工が雑すぎる(下手)ことや、建築中に養生もせず、雨ざらしのまま濡れた部材をそのまま使用して施工を進めていること等々、完成時には発見できないようなことが後になって不具合として発覚してくることがあります。
必ずしも構造躯体に影響を及ぼすほどの問題ではなくても、しっかりとした施工で、万が一不備があればメーカーの保証で対応してもらえるのが最善ではありますが、住み始めてからの保証問題になりますと、なかなか難しいのが現状で、裁判まで事が進んだ事例を何度も見てきました。
確かに経年劣化や、施工上許容範囲の問題というのもあるのは確かです。
しっかりと見極めるために、そして後々になってトラブルにならないように、事前にメーカーとの話し合いをしっかりと行い、ホームインスペクションを上手に活用いただくことが、安心して暮らしていく一つの方法です。